雪が降る前に、たまっていた丸太の製材を急ぐ。
直径70-80cmくらいの丸太を製材したのは今回が初めてだった。 クルミだと思う。断面の亀裂から製材方向を決めて、 面倒でしかも危険だが何度も機械の上で丸太をゴロゴロ回しながら切っていったら、 手間はかかるが節の無い美しい材が大量に取れた。 古い機械を使うからだと思うが、 製材機は扱う人間にまったく合わせてくれない。人が機械に合わせて動くしかない。 自然に育った不整形な丸太をその機械に投入するというのは気を使うことばかりだ。 かなりごつごつした楕円形なので、すぐ転がってしまう丸太。 下敷きになれば大けがでは済まないし、 投入角度が決まって無事に帯鋸(おびのこ)で切れたとしても反対側で押さえてやらないと 材がはねて材が傷ついたり事故のもとになる。 製造工場のような安全管理の唱和もない。 腰痛を未然に防ぐための運搬重量の制限は誰もかけてくれない。 危険を感知して緊急停止してくれるセンサーもない。 均一な投入素材なんてものは絶対に期待できない。 CADソフトウェアに期待するようなアップデートを機械にも素材にも期待できない以上、 (もちろん不具合が起きたら自分で何とかするしかない) 自分が変わるしかない。要は、まあそういうものなんだと、 PCの前にいたり会議室で発言している時の自分とは 全く違う人間にならなければいつか怪我するというのは 自分にはどうすることも出来ない事実なんだと認めるしかない。 代わりにというか仕方なくというか、 そんな日は一日の終わりに自分がアップデートしてることに気づく。 PC周りはいつまでも片づけられないのに、その何倍も広い製材所の掃除、整理整頓を徹底的にやってしまう。 それが自分にとって生きるということと、面倒な理屈抜きで強烈に紐づいてしまっている。 Comments are closed.
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March 2019
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