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画家 こばやしあやさんの「ちょこまか展」始まりました

10/28/2015

 
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秋が段々と深まってきました。
秋と言えば食と芸術(安直)。どちらもカフェに来て味わっていただけたらな、と思います。
芸術、最近触れていますか。
​「芸術のために遠出する時間がない。食欲の秋だから食うのが忙しい」
リンゴやキノコ、何より新米の季節ですから、そういう意見もごもっともだと思います。
「難しいこと考えると腹が減る」
こういう率直過ぎる意見も、すごく良く分かります。
でも、考えてみてください。食の秋に加えて芸術も楽しめば、それは秋を2倍楽しんだことになるのではないでしょうか。
「あ〜今年は2倍楽しんじゃった」は、SNSでライバルに差をつける台詞No.1かもしれません。

すると、こんな悩みが聞こえてきそうです。
「あぁ、絵画の展示会が、レストランの横でやっていたらなぁ」
「絵画の中に、キノコ、ぶどうといったグルメ食材が描かれていたらなぁ」
「なにより、絵画が難しいことを考えなくていい、たとえばほんわかあったかい気持ちになれるようなものだったらなあ」
​
みなさん一度は、このように考えたことがあるのではないでしょうか。

ご安心ください。ワタクシ見つけました、そんな贅沢な悩みにドンズバな絵画展。
​(毎度わざとらしい前振りですいません)
​
ということで、今回はカフェ横のnaheleにて開催中の、作家こばやしあやさんの原画展「ちょこまか展」をご紹介します。
​あやさんの、ほんわかあったかくて可愛い絵を、一人でも多くの人に見に来て頂ければと思います。
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まずは原画展の前に、そもそもあやさんの絵はどういう絵なのか?ですが、facebookのページを覗くと、こんな感じです↓
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想像以上に可愛いハロウィィーーーン。なんかこう、あえてゆるキャラとか押し出さなくても溢れ出てくる、ゆるくてほんわかした空気感がすごいです。
あやさんの絵の可愛い空間にうまく溶け込めるのか、朝ひげを剃り忘れたこともあり、とても不安でした。
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こちらが、最後まで正面写真を撮らせてくれなかった画家のこばやし あやさんです
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「じゃあもう正面は諦めますから、お客さんのフリでもしてください」とお願いしました。絵に感動してるところでしょうか

ちょこまか展、ざっくり眺めましょう

1〜12月まで各1枚ずつ、その月を連想させる動物や植物がちょこ、まか、と描かれているのが今回の展示の特徴です。
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販売中のイラストの一部。絵からちょこまか具合が伝わるでしょうか
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10月の絵の一部です。動物、昆虫と子供が、仲良く?クリームシチューをつまんでいます
10月の絵の一部を見ると、子供も、モグラも、豚も、みんなハロウィンの仮装をして、楽しそうにCHOKOMAKAしてます。「ちょこまか展」は人種も、国も、言語の壁も超えた「想像してごらん(by John Lennon)」な平和な世界を想像させてくれる場かもしれません。
​そして
団らんの中央にはやはりシチュー、シチューですね。あったまりますから。日本で言うところの鍋ですね。可愛いだけじゃなく、食の秋にぴったりの原画展です。

家族の風景が眼に浮かぶ。。。

シチューの絵、右下にダンゴムシがいます。。。ファンシーな絵にしては、ニッチなキャラが登場。あやさんにワケを聞いたところ、「幼稚園の息子のお気に入りがダンゴムシ」だそうです。
つまりあやさん、登場するいきものは息子さんと一緒に決めてるんですね。
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8月の絵。高級食材のフグが惜しげもなく描かれている。
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アンコウが歯磨きされてるところ。鮟鱇が好きだけど歯磨きを忘れがちな息子さんに「鮟鱇さんも磨いてるから、磨こうね」とアプローチするそうです。
息子さんと一緒に絵を作り上げてるんだな〜というのがよく分かるのがこのアンコウ。歯磨きという日常の何気ない親子のやりとりが、絵のエッセンスとして効いてるんですねぇ。
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ぐんまちゃん好きなので描いてくれませんか?と無茶振りしたら、息子さんにも同じこと言われて描いたそうです。
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息子さんと動物とぐんまちゃん。キュートすぎる。。
アンコウに限らず、探すと他にも家族の風景がふわっと溶け込んでいるかもしれません。そういう「探す楽しみ」もある原画展ですね。

​
​家族の生活というバックボーンに裏打ちされたあやさんの絵ですが、絵の楽しみ方は人それぞれですね。
​ここからは、僕なりの鑑賞ポイントを紹介したいと思います。
(ご注意:僕の感想、勝手な妄想での鑑賞です。こういう楽しみ方もあると参考程度に)

重労働は大体クマの役目

いきなり何を言い出すのか、と思われるかもしれません。
そもそもこんな可愛らしい絵に重労働なんて入り込む余地ないんじゃないの、と思われるでしょう。
では見て頂きたい。
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子供も手伝ってはいますが、大きなかぼちゃをクマが運ばされているのがわかります。
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キャンバスの端で重労働を強いられるクマ
​大きなぶどうジュースの樽を持ち上げさせられているのが分かります。250Lの樽だと推定すると、中身無しで正味50−60kgはあるでしょう。しかし樽の中には、人間様のためのブドウジュースがたっぷり入っていたのです。ジーザス。
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豚の重み、鼻先のぶどうの匂いという二重苦
​しかしこのシーンを見てしまうと、樽はまだマシな方だったのだと思い知らされます。今度は豚です。生き物です。期せずして「きみ、豚より下だよ」と暗に格付けされてしまったクマさん。言葉にされるより、公共の場でこの手の仕打ちを受ける方が100倍ヘコむのはクマも人間も同じかもしれません。ちなみに重い豚になると300kgくらいあるそうです。絵がほんわかした雰囲気で本当によかった。
​この他にもクマの重労働は多々ありますので、みなさん是非原画展に行って、その眼で見てあげてください。。。。

働かないでオイシいとこ取ってくネズミたち

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ネズミ「うまそーじゃん、おれにくれよ」いわゆるカツアゲというやつです
アリはよく働きます。そんなアリの食べ物を、「よこせよ」と言わんばかりに腕組みしているネズミ。おもわず二度見します。
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「なんだこれ鈍行かよ」などと言っているのでしょうか
フルーツを一生懸命運ぶゾウと子供に、フリーライダーと化したネズミ。後ろの子供さんの苦しそうな表情を見ると「ネズミなんかネズミ捕りでとっちまえ」とアドバイスしてあげたくなります。
このようなおいしいポジションにいるネズミ、他にもたくさんいます。「うわ、ここにいた!」と見つけ始めると楽しいので、是非チャレンジしてみてください。

豚、食べられる側へ

あまりにシュール過ぎたので、失礼ながら何かの手違いではないかと、あやさんに確認してしまいました。
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豚汁
ブタが煮込まれています。
さきほど「動物も人も仲良いですね」とイマジン(平和の歌)を持ち出した自分の浅はかさを知りました。
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女の子に煮込まれ、ブタは何を想うのか
クマの上に乗っていたブタとはすごい地位の差です。もしかしたらあやさん、こうやって絵の中の生態系バランスを保っているのかもしれません。
ちなみにこのブタ煮込み、旦那さんから、そして息子さんからも反対されたそうです。


​
以上ぼくの鑑賞ポイントでした(絵が好きな人に怒られそうですが)。こんな感じで、見る人がそれぞれ楽しい見方で鑑賞することが出来る、ちょこまか展にはそんな魅力があります。

「原画の色使いを見に来てください」

最後に、あやさんに何を見てもらいたいか聞いたところ、「原画展なので原画の色使いを見てほしい」ということでした。
へー。やっぱり原画と複製したイラストだと違うのでしょうか。

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原画のフグ
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ポスターのフグ
ちょっと上のフグの比較では分かりにくいですが、微妙なニュアンスの色が原画ではたくさん使われているんですね。なんとも形容できない中間色が。
お客さんでも、原画とポスターで桜の花びらの色が全然違うと驚いていらっしゃる方がいました。
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原画との比較をどう伝えていいか分からず自分で再現したところ、これ以上ないイモ演技に。
冒頭でも書きましたが、展示会場はsumika livingの真横、nahele((火)、(水)休み、木曜日は午後から営業)です。お腹がすいたら即食事、の距離ですね。展示は11/23日(月)までやってます。
​お時間みつけて、是非遊びにきてください。

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